新緑の後楽園で初の「園遊会」

岡山市北区の後楽園で4月27日、天皇陛下の姉、池田厚子さんを招いての「春の園遊会」(岡山商工会議所主催)が開かれた。

岡山県選出の国会議員や伊原木隆太岡山県知事、経済界、文化関係者ら約300人が出席。初夏を思わせる陽光の中、和やかなひとときを過ごした。

江戸期に岡山藩主として都市基盤を築き、教育や文化の充実に功績を残した池田家を顕彰するとともに、後楽園の魅力を発信しようと初めて企画。開会式では、同会議所の岡崎彬会頭が「園遊会が開かれることで後楽園に新たな魅力が加わる。岡山の観光振興や地域発展の一助にしたい」とあいさつした。

鶴鳴館前で厚子さんと記念撮影した出席者は、新緑が映える名園を散策。茶席で一服しながら歓談した。

園遊会

池田厚子さん(前列中央)と記念撮影する出席者

後楽園は岡山藩主・池田綱政の命で築庭され、1700(元禄13)年に
一応の完成をみたとされる。厚子さんの夫は池田家16代当主・隆政氏(故人)。